5月18日午前10時18分、東京目黒区にある歌舞伎役者の市川猿之助さん(47)の自宅で、本人と両親2人が倒れているのが発見されました。市川猿之助さんは意識があり命に別状はない状態でありましたが、両親2人は死亡が確認されました。いったい何があったのでしょうか。
市川猿之助ハラスメント報道直後に
市川猿之助さんは、18日に「女性セブン」「NEWSポストセブン」で共演者やスタッフへのパワハラやセクハラ、コロナ禍でのパーティー開催などのスキャンダルが報じられたばかりでした。

セクハラ疑惑「当たり前なスキンシップ」
・当たり前に手を握ってくる
・キスをしてきたり、体を触られる
・一緒にお風呂に入る
・本人の自室でお酒を飲みベッドで寝る
・コロナ禍にパーティを開きドンチャン騒ぎ などなど…
猿之助さんの公演に関わっていたスタッフがキスを拒んだ事があったそうですが、次の公演から担当を外されたとのこと。拒否したことが原因だったのか定かではありませんが、周りの関係者は「拒んだから外された」と理解したそうです。
一般的に考えると決して許されない行為ですが、澤瀉屋のリーダーという立場で、誰も逆らえず誰も注意できない環境だったこともあり、悪気なく当たり前に行われていたようです。
パワハラ疑惑「上下関係は絶対!」
パワハラについては、週刊誌で以下のような内容が取り上げられていました。
・師匠と弟子、座長と役者・裏方の関係は絶対である
・無言の圧力のなか、間違っても口答えしてはいけない
・性○害に悩んだ役者も我慢するしかない
・厳然たる上下関係を感じ、泣き寝入りするしかない
世間では通用しない歌舞伎界の常識とは
歌舞伎は、音楽や舞踊が一体となった演劇のことであり、日本を代表する伝統芸能の一つです。
1603年に京都で出雲阿国が始めたかぶき踊が始まりとされ、江戸時代に発展し、長い歴史の中、常にその時代の風を取り入れ、新しい芸能であり続けています。最近でいうと、「ONE PIECE」「ファイナルファンタジー」とかでしょうか。
歌舞伎界の内部事情について、語った部分を一部抜粋しました。
昭和の時代から、歌舞伎界では不倫や隠し子がいるといったくらいのことは問題視される事柄ではなく、特段に珍しいことでもない。そこは世間一般の感覚では理解しがたい部分だろう。猿之助ら現在の歌舞伎界を支える大名跡を担う役者たちは、親世代の常人離れした破天荒な私生活を見てきたので、自分たちが世間の尺度から外れた行動をしたとしても、それが問題だという認識を持てないという面もあるだろう。
引用元:Business Journal編集部
今回の猿之助の件についていえば、澤瀉屋(おもだかや)のトップである猿之助が酔って門下の俳優やスタッフたちに親睦の意味でスキンシップを図り、それがしばしば過度なボディタッチになってしまっていたということで整理され、特に歌舞伎界のなかで問題とされることはないまま終わるだろう。よほどのことを起こさない限りは『クビ』にはならないというのが歌舞伎の世界。
引用元:Business Journal編集部
昔からの伝統や歴史がある歌舞伎界は、令和の時代である今、一般的には考えられない”歌舞伎界の常識”というものがあったようです。
歌舞伎界は、出演する俳優や携わるスタッフには、座長・師匠には逆らえないという現状があるようで、それを当たり前のように歩んできた歌舞伎界のサラブレッドには、世間とのズレや価値観の違いは問題だと思っていなかったのだと思われます。
【追記】市川猿之助両親と心中「生まれ変わるため」
「司法解剖の結果、両親の死因は、向精神薬を大量に摂取したことによる薬物中毒とみられています。また猿之助さんは事件当初、受け答えをするのも難しい状態でしたが、今では体調が回復し病院を退院。事件に至った経緯を語り始めています。
まだ全容がハッキリしたわけではありませんが、猿之助さんは『死んで生まれ変わろうと家族で話し合い、両親が睡眠薬を飲んだ』といった趣旨の発言をしているようです。『女性セブン』で猿之助さんの共演者やスタッフへのパワハラ・セクハラ疑惑が報じられたばかりで、その内容や対応を家族で話し合ったものとみられます。
文春オンライン
市川猿之助さんのご両親の死因について司法解剖の結果、向精神薬中毒の可能性があると報じられました。今後血液調査の上、何の薬だったのか特定するそうです。
市川猿之助さんは、ご両親の死因について「死んで生まれ変わろうと家族で話し合い、両親が睡眠薬を飲んだ」と話しているそうです。外傷もなくご両親が並んで亡くなられていることから、市川猿之助さんが殺害した可能性は考えられず、ご両親が一家心中を持ちかけたのでは?説が囁かれています。

これ、親御さんが一緒に無理心中することを持ち掛けたんだろうな。家の恥。名家だけに家の看板が穢れることは死より苦痛であることは容易に想像出来る こうなると生き残っても再起は心情的に不可能だろうな。一座全員失職。まさかリークした人も仲間全員を失職に追い込むとまでは想像出来なかったろう
【追記】市川猿之助さんマネージャーに遺産相続!?
市川猿之助さんは遺書を残しています。「愛するM大好き、次の世で会おうね」という内容のため、かなり強い想いがあるようです。報道では遺書の「M」さんはマネージャー兼俳優のことだとされていました。
自身のマネージャーも務める俳優宛てに謝罪の言葉とともに『愛してる』といった文面の遺書を残し、それとは別にこの俳優に遺産をすべて相続させるという内容のメモまで残していたようです。
引用元:集英社オンライン
事件当日に現場から119番通報したマネージャーというのはこの俳優のことだと思われ、救急車で段四郎さんらが搬送された後に現場で泣き崩れていたのを報道陣にも目撃されています。
このマネージャー兼俳優とは、市川猿之助さんの付き人である石橋正高さんのことだといわれているのですが、ネット上で、なぜ親族でもない赤の他人である「M」さんに遺産を相続させるのか?という疑問の声があがっています。
石橋さんInstagramより
たしかに、市川猿之助さんには従兄弟に香川照之さん、甥っ子に市川團子さんがいます。石橋正高さんは恋人だったのでしょうか。どれほどの関係だったのか分かりません。
報道やニュースで遺言書の詳細は明かされていません。遺言書として意味を成すような内容だったのか、日付・氏名・押印があったのか、正式な遺言書であるのかは不明です。このことから、「M」さんへ遺産相続することが不自然であるという疑問があがっているようです。
【追記】市川猿之助さんの遺書「M」が書いた説
「記事が出ると知った猿之助さんは、明治座で公演中だった主演舞台の関係者に謝罪行脚していました。顔面蒼白で頭を下げたといい、かなり報道を気に病んでいる様子でした。
引用元:FLASH
市川猿之助さんは、ハラスメント記事が週刊誌で報道されることは事前に知っていました。かなり気に病んでいたようで、精神状態も不安定だったことが分かります。このような状態で遺書が書けるのか疑問ではあります。
石橋正高さんが市川猿之助さんと恋人同士であった場合、ハラスメント報道のことは以前から知っていたはずです。その場合、他の共演者に手を出していたことを不満に思っていた可能性もあります。
このことから、マネージャーである石橋正高さんが、自分が遺産を相続できるように遺書を書いた可能性もあるのではないでしょうか。

へんな遺書だな。
猿之助が自○しても、まだ両親が生きてたら、
遺言通りには赤の他人のMに財産渡せないだろ。
先に遺言を残さない形で両親に死んでもらうことが、
猿之助遺書が成立する条件なんだが。
【追記】市川猿之助さん「生きる意味を見失い」
5月17日夜8時、リビングに集まった親子3人は猿之助が振る舞った蕎麦を黙々と口に運んだ。その後の“家族会議”で決まったのは、この食事が最後の晩餐になるということだった。
猿之助は両親にこう提案した。
「週刊誌にあることないこと書かれ、もう駄目だ。すべてが虚しくなった。全員で死○う。生きる意味がない。寝ている間に死○のが一番楽だろう」
引用元:文春オンライン
ハラスメント報道直後の事件だったため、世間では「家の恥」として一家心中を図ったのではないかと憶測されていました。文春によると”あることないこと書かれ”とあり、何もなければ否定すればいいのでは?と思いますが、死まで考えるとは、少なからず事実もあったということでしょう。
現在も、市川猿之助さんの精神状態は不安定だと思われます。しかし、命を絶つことは誰も望んでいません。ファンの方も大変残念がっていました。
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